1.1.命令形/禁止形
→以下を板書
T:(強盗の図を指して)この時、何と言いますか?
S:うーん、お金を出してください。ですか?
T:いいえ、この時は「お金を出せ」と言います。「出せ」は命令形です。
T:(制止する図を指して)この時、何と言いますか?
S:「ここに入らないでください」と言います。
T:はい、それもいいです。でも、「ここに入るな!」もいいです。「入るな」は禁止形です。
(※動詞で命令をする時に使う形が「命令形」、相手に強い、強制性を持って禁止するのを「禁止形」。「禁止形」は文型「Vない形+ないでください」よりも強い意味を持つ)
(※「命令形/禁止形」は口語表現、つまり話す時にだけ使う)
(※「命令形/禁止形」は意思動詞、例えば「走る」や「飲む」など、には使えるが、無意思動詞、例えば「ある」や「いる」などには使えない。ただ、この段階でこの説明をすると、Sが混乱をきたすので、説明はしないでもよい。)
1.2.命令形の作り方
→以下を板書
T:3グループは「します」が「しろ」、「きます」が「こい」です。
2グループは「たべます」が「たべろ」、「おきます」が「おきろ」、「います」が「いろ」となります。「〜ます」が「〜ろ」になります。
1グループは「かきます」が「かけ」になります。「き」が「け」になります。そして、「ます」がいりません。「のみます」は「のめ」になります。「かいます」は「かけ」になります。
(※作り方が複雑な1グループは語幹が「い段」から「え段」に変化して、「〜ます」を無くすことで作れる)
1.3.禁止形の作り方
→以下を板書
T:禁止形は「辞書形+な」の形です。
3グループは「します」が「するな」、「きます」が「くるな」になります。
2グループは「ねます」が「ねるな」、「おきます」が「おきるな」、「たべます」が「たべるな」になります。
1グループは「よみます」が「よむな」、「かきます」が「かくな」、「はなします」が「はなすな」になります。
(※「禁止形」は「辞書形+な」の形を取る。辞書形が定着しているようなら、そのまま禁止形の作り方に入ってよいが、Sの辞書形の定着に不安を感じるようだったら、辞書形の作り方を復習してから、禁止形の作り方に入ること)