1.1.〜んです
→以下を板書
T:(旅行カバンを持った人を指して)田中さんです。田中さんはカバンを持っています。出張しますか?東京へ行きますか?分かりません。
聞きます。田中さん、出張するんですか?東京へ行くんですか?「動詞普通形+んですか」で聞きます。
(震えている人を指して)マリアさんです。マリアさん、寒いですか?病気ですか?分かりません。
聞きます。マリアさん、寒いんですか?病気なんですか?「イ形容詞+んですか」、「名詞+な+んですか」で聞きます。
(ひまな人を指して)山田さんです。ひまですか?分かりません。
聞きます。山田さん、ひまなんですか?「ナ形容詞+な+んですか」で聞きます。
(※「病気じゃないか?」「ひまじゃないか?」という疑念を聞く時や確認を行う時に使用する)
(※「普通形+んです」という肯定文については、あえて説明しない方がよい。現時点のSの理解力では説明すると混乱する可能性が高いのと、「教え方の手引き」においても、肯定文についての記述が無いため、Tも説明ができないため。どうしても知りたいSがいたら、彼らの母国語の文法書で確認するように勧めること)
1.2.疑問詞+んですか
→以下を板書
T:(板書の一対を指して)いつ日本へ行きますか?いつ日本へ行くんですか。あさって行きます。
何を食べますか?何を食べるんですか。ラーメンを食べます。
誰と会いますか?誰と会うんですか。ミラーさんと会います。
どこへ行きますか?どこへいくんですか。東京へ行きます。
(※具体的な意味を聞く時に「〜んですか」を使うが、意味は大体同じと考えて良い)
口頭練習
→以下のフラッシュカード(10枚セット)を入手して練習し、テキストでの発話不足を補う
1.教壇を降りてSの前で文型を読ませて慣れさせる。
(例)明日は寒いんですか。
2.FCにある「ごはんを食べたんですか?」を使って、お昼ご飯に何を食べるか、もしくは朝が早ければ、何を食べたかを聞く。
(例えば、パンを食べて来た人に「ごはんは食べないんですか?」と振って、その理由を聞き出して見るのも良い)
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1.3.どうして+〜んですか(理由の付加)
→以下を板書
T:(上段の東京へ行く図を指して)どうして東京へ行くんですか。友達と会うんです。
「会います」が「会うんです」になります。この「普通形+んです」は「理由(reason)」です。「友達と会いますから」もOKです。
(下段の「ひま」の図を指して)どうして今日はひまなんですか。仕事が休みなんです。
(※「普通形+んです」は理由を述べる場合でも使われる。)