1.1.普通形(イ形容詞)
→以下を板書
T:「今日は暑いです」は「今日は暑い」。
「この本は高くないです」は「この本は高くない」。
「昨日は寒かったです」は「昨日は寒かった」。
「テストは難しくなかったです」は「テストは難しくなかった」。
「イ形容詞」の普通形は「です」はありません。
(※「イ形容詞」の普通形は「です」を削るだけでできる。過去、現在など関係なし)
T:聞きます。丁寧形は「明日は寒いですか?はい、寒いです。いいえ、寒くないです。」です。
普通形は「明日は寒い?うん、寒い。ううん、寒くない。」です。
1.2.普通形(ナ形容詞と名詞)
→以下を板書
T:ナ形容詞の普通形です。
(上段に書かれた普通形の作り方一覧を指しながら)
「東京はにぎやかです」は「東京はにぎやかだ」です。「東京はにぎやか」でもいいです。
(※ナ形容詞の「肯定、現在・未来」の普通形は「だ」が省略されてもよい)
「大阪は静かじゃありません」は「大阪は静かじゃない」です。
「母はきれいでした」は「母はきれいだった」です。
「テストは簡単じゃありませんでした」は「テストは簡単じゃなかった」です。
→さらに以下を板書
T:名詞の普通形です。
(上段に書かれた普通形の作り方一覧を指しながら)
「明日は雨です」は「明日は雨だ」です。「明日は雨」でもいいです。
(※名詞の「肯定、現在・未来」の普通形は「だ」が省略されてもよい)
「明日は晴れじゃありません」は「明日は晴れじゃない」です。
「昨日は会議でした」は「昨日は会議だった」です。
「昨日は会議じゃありませんでした」は「昨日は会議じゃなかった」です。
教材1:フラッシュカード
→以下のフラッシュカード(10枚セット)を入手して練習し、テキストでの発話不足を補う
1.教壇を降り、FCで文型を練習させる
(例)
東京は寒かったです。→東京は寒かった。
2.FCを見せて、それをもとに普通形で表現させる
(例1)
T:(FC「このお茶はおいしくない」を見せて)おいしくない、何ですか?普通形でお願いします。
S:納豆はおいしくない。
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教材2:絵カード
ビジュアルで文法が理解できるPDFの絵カードセット(20問40枚セット)を様々な形で使い、Sの文法理解を深める。
練習方法1:全体練習
・絵カードを大きく印刷するか、プロジェクターなどで見せる等して、教室全体に見えるようにする。
・下図のような絵カードを見せて文法を考えさせ、空白部分を埋めさせる。
(会話例)
T:「東京は人が多いです」、「多いです」はイ形容詞です。普通形は?
S:「多い」です。
T:(問題の空白部分を指して)ここは?
S:「東京は人が多い」
→正解したら、Tが下図の空白を埋めてある絵カードを見せて答えを確認、さらにコーラスさせてもよい。
練習2:個別練習
・宿題や授業中に文法理解の確認をしたい時、または教科書の問題だけでは定着が不足と感じた場合、絵カードの中で下図のように空欄のあるページだけをまとめて印刷して配布する。
※文字ではなく、ビジュアルで文法が分かるようになっているので、文字だけの教材に飽きたSに刺激を与えられる。
・宿題として使う場合、Sに返却する時に返却と同時に下図のような答えが入っているページをまとめて印刷して配布する。教師はSの間違えを手で訂正する必要がなく、ただ◯か×かを付ければ良いので、作業時間の短縮につながる。
絵カードのサンプルをさらに見る(入手する)
1.2.1.疑問文の作り方
→以下を板書
T:「東京はにぎやかですか」は「東京はにぎやか?(語尾を上げる)」です。
「はい」は「うん、にぎやか」、「いいえ」は「ううん、にぎやかじゃない」です。
「にぎやかだ?」、「うん、にぎやかだ」はダメです。
「大阪は静かでしたか?」は「大阪は静かだった?」です。
「はい」は「うん、静かだった」、「いいえ」は「ううん、静かじゃなかった」です。
→さらに以下を板書
T:「明日は雨ですか」は「明日は雨?(語尾を上げる)」です。
「はい」は「うん、雨」、「いいえ」は「ううん、雨じゃない」です。
「雨だ?」、「うん、雨だ」はダメです。
「昨日は会議でしたか?」は「昨日は会議だった?」です。
「はい」は「うん、会議だった」、「いいえ」は「ううん、会議じゃなかった」です。
口頭練習
Tが最初にSへ普通形で質問して答えさせて、そこからS同士ループに質問をさせる。
(例)
T:昨日のテスト、難しかった?
S1:うん、難しかった。S2さん、明日は雨?
S2:ううん、雨じゃない。