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1.1.Vない形+ないでください
→以下を板書
T:ここでたばこを吸います。だめです。たばこを吸わないでください。Sさん、美術館で写真を撮ります。いいですか?
S:だめです。
T:(撮影禁止を指して)写真を撮らないでください。(通行止めを指して)ここに入ります。だめです。入らないでください。
1.2.Vない形の作り方
→以下を板書
T:(3グループを指して)3グループ、2つです。「します」は「しない」、「きます」は「こない」です。
(2グループを指して)2グループ、「たべます」は「たべない」、「みます」は「みない」、「ねます」は「ねない」です。
「〜ます」が「〜ない」です。(※「ます」の部分が「ない」に変わるだけなのを強調すること)
(1グループを指して)「かきます」は「かかない」、「のみます」は「のまない」、「はいります」は「はいらない」です。
(※ローマ字の読み仮名を下に書き、「i」の部分が「u」になることを強調する)
教材1:絵カード
ビジュアルで文法が理解できるPDFの絵カードセット(20問40枚セット)を様々な形で使い、Sの文法理解を深める。
練習方法1:全体練習
・絵カードを大きく印刷するか、プロジェクターなどで見せる等して、教室全体に見えるようにする。
・下図のような絵カードを見せて文法を考えさせ、空白部分を埋めさせる。
(会話例)
T:(「エアコンを止めます」の部分を指して)これは?
S:エアコンを止めます
T:「止めます」のない形は?
S:「止めない」です。
T:では、エアコンを…
S:エアコンを止めないでください。
→正解したら、Tが下図の空白を埋めてある絵カードを見せて答えを確認、さらにコーラスさせてもよい。
練習2:個別練習
・宿題や授業中に文法理解の確認をしたい時、または教科書の問題だけでは定着が不足と感じた場合、絵カードの中で下図のように空欄のあるページだけをまとめて印刷して配布する。
※文字ではなく、ビジュアルで文法が分かるようになっているので、文字だけの教材に飽きたSに刺激を与えられる。
・宿題として使う場合、Sに返却する時に返却と同時に下図のような答えが入っているページをまとめて印刷して配布する。教師はSの間違えを手で訂正する必要がなく、ただ◯か×かを付ければ良いので、作業時間の短縮につながる。
絵カードのサンプルをさらに見る(入手する)
口頭練習(1)
Sに「Vます形」を振って、「Vない形」を答えさせる
(例)
T:はい、Sさん。「たべます」
S:「たべない」
口頭練習(2)オリジナルピクト
S全員に白紙を配る
Sに「Vない形+ないでください」で標識(ピクト)を作らせて、他のSに答えさせる。
1.2.1.「Vない形+ないでください」と「Vて形+はいけません」の違い
→以下を板書
T:「入らないでください」と「入ってはいけません」、だいたい同じです。
「(写真を)撮らないでください」と「撮ってはいけません」、だいたい同じです。
(※「Vない形+ないでください」と「Vて形+はいけません」の違いはほとんどない。また、無理に違いを説明すると混乱するだけなので、だいたい同じであると説明することが無難である)