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1.1.Vて形+から、〜
→以下を板書
T:Sさん、家に帰りました。何をしますか?
S:ごはんを食べます。お風呂に入ります。
T:先生はごはんを食べます。それから、電話をかけます。ごはんを食べてから、電話をかけます。
本を読みます。それから、散歩します。本を読んでから、散歩します。
教材1:絵カード
ビジュアルで文法が理解できるPDFの絵カードセット(20問40枚セット)を様々な形で使い、Sの文法理解を深める。
練習方法1:全体練習
・絵カードを大きく印刷するか、プロジェクターなどで見せる等して、教室全体に見えるようにする。
・下図のような絵カードを見せて文法を考えさせ、空白部分を埋めさせる。
(会話例)
T:(それぞれの動詞の絵を指して)Sさん、これは?
S:走ります。寝ます。
T:走ります。それから、寝ます。「Vて形」で?
S:走ってから寝ます。
→正解したら、Tが下図の空白を埋めてある絵カードを見せて答えを確認、さらにコーラスさせてもよい。
練習2:個別練習
・宿題や授業中に文法理解の確認をしたい時、または教科書の問題だけでは定着が不足と感じた場合、絵カードの中で下図のように空欄のあるページだけをまとめて印刷して配布する。
※文字ではなく、ビジュアルで文法が分かるようになっているので、文字だけの教材に飽きたSに刺激を与えられる。
・宿題として使う場合、Sに返却する時に返却と同時に下図のような答えが入っているページをまとめて印刷して配布する。教師はSの間違えを手で訂正する必要がなく、ただ◯か×かを付ければ良いので、作業時間の短縮につながる。
絵カードのサンプルをさらに見る(入手する)
教材2:フラッシュカード
→以下のフラッシュカード(10枚セット)を入手して練習し、テキストでの発話不足を補う
1.FCをSの前で見せて、文型を練習させる
(例)
ごはんを食べてから、薬を飲みます。
2.FCを使って、Sの行動を発話してもらう
(例1)
T:(FC「ごはんを食べてから薬を飲みます」を見せて)Sさん、毎日昼ごはんを食べてから?
S:毎日昼ごはんを食べてから、寝ます。
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1.2.文型の違い
→以下を板書
T:「ごはんを食べてから、寝ます」、「ごはんを食べます。それから、寝ます」。は同じです。
「お酒を飲んでから、帰ります」、「お酒を飲みます。それから、帰ります」。も同じです。
(※「Vて形+から、〜」と「〜。それから、〜。」は意味も強さも同じ。)
T:「ごはんを食べてから、寝ます」は「ごはんを食べて、寝ます」より強いです。
「お酒を飲んでから、寝ます」は「お酒を飲んで、帰ります」より強いです。
(※「Vて形+から、〜」は「Vて形、〜」より強調の意味が強い。
ただ、「強い」はL19で導入する単語のうえに意味も大きな違いはないので、質問が出ない限りは言わないことを勧める)
口頭練習
Sに「朝、何をするか?」、「帰ったら何をするか?」を聞いて「Vて形+から、〜」で答えさせる。
(例1)
T:Sさん、朝、起きました。何をしますか?
S:朝ごはんを食べてから、テレビを見ます。
(例2)
T:Sさん、家に帰りました。何をしますか?
S:本を読みます。
T:それから?
S:ごはんを食べます。
T:じゃあ、本を読んでから…
S:本を読んでから、ごはんを食べます。
(※Sが1つしか答えない場合は、2つ目が出るように促すこと)