1.Vて形+ください(指示)
→以下を板書
T:はい、先生は名前を書きます。(「タナカヤマト」と板書)
Sさん(マイク・ミラーさん)、はい、名前を書きます。(ペンを渡す)
名前を書きます。名前を書いてください。(名前を書かせる行動を促す)
(教室のエアコンが一番近いSに)Sさん、エアコンをつけます。お願いします。エアコンをつけてください。
1.1.動詞のグループ分け
→以下を板書
T:動詞は1グループ、2グループ、3グループがあります。
1グループ、かきます、のみます、よみます、「〜iます」です。(「かきます、のみます、よみます」の「き、み、み」の部分を強調して言う)
2グループ、たべます、ねます、とめます、「〜eます」です。(「たべます、ねます、とめます」の「べ、ね、め」の部分を強調して言う)
あと、「います」「おきます」「かります」「みます」は2グループです。1グループじゃありません。
3グループ、「きます」、「します」です。「散歩します」、「勉強します」、は「散歩+します」、「勉強+します」。3グループです。
1.2.Vて形の作り方
→以下のハンドアウトを配る
(※教え方はこのハンドアウトの通りに進めるとよい)
T:3グループです。「します」は「して」、「きます」は「きて」です。
「コピーします」は「コピーして」です。
2グループです。「あけます」は「あけて」、「ねます」は「ねて」です。
「〜ます」が「〜て」です。
1グループは「かいます」は「かって」、「まちます」は「まって」、「きります」は「きって」です。
「のみます」は「のんで」、「よびます」は「よんで」、「かきます」「いそぎます」」は「かいて」「いそいで」です。
「行きます」は「行って」、「かします」は「かして」です。
(※「行きます」は変化する部分が「き」だが、「行きます」は特別に「行って」になる)
Vて形の練習1
「Vて形」の作り方(1グループ)を歌で覚えさせる。
歌は「ロンドン橋」や「メリーさんの羊」の替え歌でやるとよい
(※歌う時は恥ずかしがらず、自分から率先して歌わないとSは歌わない)
Vて形の練習2
教科書で習った動詞の「ます形」をSに振って「て形」に変える練習をする。
(※「Vて形」は定着に時間がかかるので、繰り返し練習させること)
教材1:フラッシュカード
→「『ます形→て形』の練習」から、さらに以下のフラッシュカード(10枚セット)を入手して実践的に文型を練習する。
1.Sの前に立って、FCで文型を練習させること
(例)
ちょっと、まちます→ちょっと、まってください
2.FCを使って、Tを動かす
(例1)
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2.Vて形+ください(依頼)
→以下を板書
T:わたしは英語がわかりません。(英語がわかるSに向かって)すみません。英語を教えてください。
(ペンを離れた場所に置いて)わたしのペンがあそこにあります。(ペンから一番近いSに)すみません、あのペンを取ってください。
3.Vて形+ください(勧誘)
→以下を板書
T:ここはレストランです。(シェフの絵を指して)新しい料理です。どうぞ、食べてください。
(ギャルソンの絵を指して)おいしいワインです。どうぞ、飲んでください。
教材2:絵カード
ビジュアルで文法が理解できる絵カードセットを様々な形で使い、Sの文法理解を深める。
練習方法1:全体練習
・絵カードを大きく印刷するか、プロジェクターなどで見せる等して、教室全体に見えるようにする。
・下図のような絵カードを見せて文法を考えさせ、空白部分を埋めさせる。
(会話例)
T:日本語を書きます。「書きます」のて形は?
S:「書いて」です。
T:(絵を指して)これは日本語です。日本語を…
S:日本語を書いてください。
→正解したら、Tが下図の空白を埋めてある絵カードを見せて答えを確認、さらにコーラスさせてもよい。
練習2:個別練習
・宿題や授業中に文法理解の確認をしたい時、または教科書の問題だけでは定着が不足と感じた場合、絵カードの中で下図のように空欄のあるページだけをまとめて印刷して配布する。
※文字ではなく、ビジュアルで文法が分かるようになっているので、文字だけの教材に飽きたSに刺激を与えられる。