1.1.1.ナ形容詞
→東京タワーと桜の写真を見せる
T:みなさん、これは何ですか?
S:東京タワー!桜!
→以下を板書
T:これは東京タワーです。東京タワー、有名です。東京タワーは有名です。これは桜です。桜…きれいです。桜はきれいです。
有名、きれい、ハンサム…「ナ形容詞」です。
1.1.2.<ナ形容詞>じゃありません
→以下を板書
T:(疲れたリアクションをして)わたしは元気です。ちがいます。元気じゃありません。
先生はハンサムです。ちがいます。先生はハンサムじゃありません。
田中さんはひまですか?はい、ひまです。いいえ、ひまじゃありません。
東京タワーは有名ですか?はい、有名です。いいえ、有名じゃありません。
1.2.1.イ形容詞
→以下を板書する
T:インドネシアは暑いです。カナダは寒いです。
あつい、さむい、たかい、おいしい、(「い」を指差して)イ形容詞です。
「きれい」はナ形容詞です。イ形容詞じゃありません。
1.2.2.〜は<イ形容詞(〜い)>くないです
→以下を板書
T:インドネシアは寒いです。ちがいます。インドネシアは寒くないです。
カナダは暑いです。ちがいます。カナダは暑くないです。
イ形容詞、(×を作って否定を表現)、「〜くないです」。暑くないです。寒くないです。高くないです。おいしくないです。
→さらに以下を板書
T:東京タワーは高いですか?はい、高いです。いいえ、高くないです。
そのごはんはおいしいですか?はい、おいしいです。いいえ、おいしくないです。
教材1:絵カード
ビジュアルで文法が理解できるPDFの絵カードセット(20問40枚セット)を様々な形で使い、Sの文法理解を深める。
練習方法1:全体練習
・絵カードを大きく印刷するか、プロジェクターなどで見せる等して、教室全体に見えるようにする。
・下図のように絵カード上段にある形容詞文の反対を下段に埋めさせる。
・「イ形容詞/ナ形容詞」の「肯定/否定」の関係性がこのセクションではSが混乱するネックとなるので、そこを絵カードを解かせることによって解消させる。
(会話例)
T:父はハンサムでした。(空白を指して)これは?
S:父はハンサムじゃありませんでした。
→正解したら、Tが下図の空白を埋めてある絵カードを見せて答えを確認、さらにコーラスさせてもよい。
練習2:個別練習
・宿題や授業中に文法理解の確認をしたい時、または教科書の問題だけでは定着が不足と感じた場合、絵カードの中で下図のように空欄のあるページだけをまとめて印刷して配布する。
※文字ではなく、ビジュアルで文法が分かるようになっているので、文字だけの教材に飽きたSに刺激を与えられる。
教材2:フラッシュカード
→以下のフラッシュカード(10枚セット)を入手して練習し、テキストでの発話不足を補う
1.教壇から降りて、FCを各々のSに見せながら文型を練習させる
(例)
そのバイク/安い→そのバイクは安くないです。
2.FCを使って、物事の感想を言わせる
(例1)
T:(FC「日本語は難しいです」を見せて)Sさん、日本語は?(※表情が曇ったSを指すと盛り上がることがある)
S:日本語はおもしろいです。
T:本当ですか?(※ちょっと嫌味な感じで明るく言うこと)
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1.3.〜はどうですか
→Sに日本語の勉強の印象について聞く
T:S1さん、日本語はおもしろいですか?
S1:うーん、おもしろいです。
T:S2さん、日本語は難しいですか?
S2:いいえ、難しくないです。
→以下を板書
T:みなさん、日本語は難しいですか?おもしろいですか?簡単ですか?どうですか?
日本語はどうですか?おもしろいです。
サッカーはどうですか?かんたんです。
1.4.◯◯。そして、◯◯/〜ですが、〜
→以下を板書
T:日本料理はどうですか?(Sに印象を聞いて板書する)
S:おいしいです。体にいいです。高いです。
T:「おいしい」、「体にいい」、いいです。(「+」をつける)
(「おいしい」、「体にいい」を指して)日本料理はどうですか?おいしいです。そして、体にいいです。
「高い」、よくないです。(「−」をつける)
(「おいしい」、「高い」を指して)日本料理はどうですか?おいしいですが、高いです。
→さらに以下を板書する
T:日本料理はおいしいです。そして、体にいいです。「おいしい」、「体にいい」、いいです。(「+」を指す)
仕事は忙しいです。そして、難しいです。「忙しい」、「難しい」、よくないです。(「−」を指す)
日本料理はおいしいですが、高いです。「おいしい」はいいです。「高い」はよくないです。
仕事は忙しいですが、面白いです。「忙しい」はよくないです。「面白い」はいいです。