1.1.〜にVます
→以下を板書
T:(手紙を書く仕草をして)わたしは手紙を書きます。(送る仕草をして)母です。わたしは母に手紙を書きます。
Sさんは日本のお土産を買いますか?わたしは買います。送ります、家族です。先生は家族にお土産を送ります。
1.2.あげます/もらいます
→以下を板書
T:(飴をSに渡す)Sさん、あげます。先生はSさんに飴をあげました。Sさんは先生に飴をもらいました。
(※飴を回収しないこと。回収すると「借ります/貸します」と誤解してしまうので)
(本をSに渡す)Sさん、この本を貸しました。先生はSさんに本を貸しました。Sさんは先生に本を借りました。
→さらに以下を板書
T:(S全体を指差して)先生は日本語を教えます。先生はみなさんに日本語を教えます。
みなさんは先生に日本語を習います。
(下部のセットを指して)教えます、習います。あげます、もらいます。貸します、借ります。
(※「わたし」を使うと「くれます」を導入しなければならないので例文に注意すること)
教材1:絵カード
ビジュアルで文法が理解できるPDFの絵カードセット(20問40枚セット)を様々な形で使い、Sの文法理解を深める。
練習方法1:全体練習
・絵カードを大きく印刷するか、プロジェクターなどで見せる等して、教室全体に見えるようにする。
・下図のような絵カードを見せて文法を考えさせ、空白部分を埋めさせる。
・「教えます/習います」、「あげます/もらいます」、「貸します/借ります」の関係性を理解させること。
(会話例)
T:(絵の①を指して)先生、山田さん、「英語を教えます」です。
S:先生は山田さんに英語を教えます。
T:(絵の②を指して)山田さん、先生、英語。
S:山田さんは先生に英語を習います。
※「習います」が出てこないことがあるので、分からない場合は「習います」を言ってもよい。
→正解したら、Tが下図の空白を埋めてある絵カードを見せて答えを確認、さらにコーラスさせてもよい。
練習2:個別練習
・宿題や授業中に文法理解の確認をしたい時、または教科書の問題だけでは定着が不足と感じた場合、絵カードの中で下図のように空欄のあるページだけをまとめて印刷して配布する。
※文字ではなく、ビジュアルで文法が分かるようになっているので、文字だけの教材に飽きたSに刺激を与えられる。
教材2:フラッシュカード
→以下のフラッシュカード(10枚セット)を入手して練習し、テキストでの発話不足を補う
1.Sの前に立ってFCにて文型を練習する
(例)
アメリさん→トニーさん・フランス語
→ アメリさんはトニーさんにフランス語を教えます。
(※「あげ/もらい」のやりとりは混乱しやすいので、テキストだけでなく、FCを使って繰り返しをさせる)
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1.3.誰にVますか
→以下を板書
T:英語を習います。ミラーさんです。ミラーさんに英語を習います。
日本語を習います。田中さんですか?山田さんですか?中山さんですか?
誰に日本語を習いますか?田中さんに習います。
時計をもらいました。誰に時計をもらいましたか?ミラーさんにもらいました。